助産学研究室

更新日2015.09.18

 

助産学研究室紹介

 

 助産師は、女性と家族の主体性を重視した安全安楽な出産への援助を中心とした、人間の生涯を通した性や生殖に関わる保健活動を実施する専門職です。本学では、社会のニーズに応える、より専門性の高い自律した助産師の育成を目指し、全国に先駆けて、大学院で助産師教育を行っています。

 本研究室では、正常・異常にわらず、すべての妊産褥婦および新生児への科学的根拠に基づいた助産診断と助産ケアの実践ができる専門性の高い知識と技術を学びます。また、高度な周産期母子医療に対応する判断力と実践力を身につけ、広い視野で活躍できるよう段階的に学びを深めることができます。今後強化されるべき助産師の役割と機能を習得できるように高機能シュミレーターや充実した実習など、特長的なカリキュラムによる教育に取り組んでいます。

 さらに、豊かな感性と科学的視点の両面から、生命の誕生や存続への課題を捉え、助産学の発展に寄与できる研究開発能力を身につけることができます。

 

教員紹介

 4名の教員が専門性を活かして、皆さんの学習を支援しています。

教授 梅野 貴恵(うめの よしえ)
助教 樋口  幸 (ひぐち さち)
助教 大矢  七瀬(おおや ななせ)
臨時助手 姫野 綾(ひめの あや)
助教(育休中) 安部 真紀(あべ まき)

 

担当科目

 
大学院:助産学コース
  1年次 2年次
講義  
  • 助産学概論
  • ウイメンズヘルス特論
  • 母子成育支援特論
  • 周産期特論
  • 妊娠期診断技術特論
  • 分娩期診断技術特論
  • 産褥・新生児期診断技術特論
  • リプロダクティブ・ヘルス特論
  • 周産期診断技術演習
  • 助産保健指導演習
  • 助産過程展開演習
  • 助産マネジメント論
  • OSCE
  • 課題研究

 
 
  • 分娩期実践演習
  • 地域母子保健学特論
  • 助産マネジメント演習
  • 課題研究

 
実習  
  • 妊娠期課題探究セミナー
  • NICU課題探究セミナー
 
  • 地域母子保健演習
  • ハイリスク妊産婦ケア実習
  • 分娩介助実習

 

 ※詳細は大学院ページへ

学部

 学部教育も、講義・演習・実習・卒業研究を担当しています。

  • 母性看護学概論
  • 成人看護援助論
  • 母性看護学演習
  • 看護技術演習(第1段階、第2段階、第3段階)
  • 看護スキルアップ演習
  • 母性看護学実習
  • 総合看護学実習
  • 看護科学研究
  • 原著講読
  • 卒業研究

 

 

講義・演習の様子

 小学校での「いのちの授業」    外来での保健指導         新生児蘇生法Bコース取得

 超音波診断装置を用いた助産診断  フリースタイル分娩演習       会陰縫合演習

 

大学院:課題研究テーマ一覧

2016年度

  ・妊産婦の温泉入浴についての禁忌事項認知と利用頻度に関する実態調査

  ・地方で出産する母親のマタニティマークの利用状況と認識 

  ・妊活の講座を受講した20~30代男女のライフプランと生殖・不妊に関する認識

  ・産衣への助産師の認識と産婦の快適性・医療者の利便性を考慮した産衣の改良に関する研究

  

2015年度

  ・褥婦に対するマッサージ部位別の乳房表面温度変化と疲労の自覚についての比較

  ・9~11か月児を養育する母親の子育て支援事業の認知と活用度の実態

   

2014年度

  ・A大学医学生と看護学生の出産についての認識に関する研究

  ・月の満ち欠け・潮の満ち引きと分娩の関係

  ・高校生のライフプランにおける妊娠・出産への考えに関連する背景についての調査

 

2013年度

  ・20~30歳代女性の冷え改善のためのレッグウォーマー着用による効果の検討

  ・産後3か月の母親の児への愛着と授乳方法との関連

  -出産前からの希望授乳方法と実際の授乳方法からみた比較-                     

 

学部:卒業研究テーマ一覧

2016年度

  ・女子学生の月経随伴症状と月経の知識・意識や日常生活との関連

  ・母親の胎児に対する愛着の要因に関する文献的研究ー日本とヨーロッパを比較してー

  ・父親の育児行動による子どもの発達への影響に関する文献的研究

  ・早産・低出生体重児の清拭方法に関する研究                        

    ー皮膚バリア機能と皮膚常在細菌コロニー数に焦点をあててー

 

2015年度

  ・父性意識の形成・発達に関する文献研究ー妊娠期における父性意識に着目してー

  ・助産師が行うやせ妊婦への保健指導の実際

  ・ベビーオイルの脂質過酸化と保存条件及びUV照射の関連

  ・生後1か月までの予防的スキンケアが皮膚バリア機能に与える影響

  ・日本人女性の更年期症状に対するホルモン補充療法と漢方療法の文献的検討        

   —1990年代と2000年代の比較— 

 

2014年度

  ・男性の育児休業取得に対する女性の働きかけの実態

  ・生後1か月児の皮膚状態と母親のわが子の皮膚に対する認識との関連   

  ・立会い分娩と育児参加の関連についての文献研究-海外と比較して-

  ・看護師長による子育て中の臨床看護職者への支援の実態          

  ・死産のケアを経験した助産師の心理受容過程

 

2013年度

  ・退院時直接授乳に影響する背景要因-総合周産期母子医療センターNICUにおける分析-

  ・高校生の不妊に関する知識の実態とヒアエデュケーション前後の意識の変化

  ・A県の病院勤務助産師における助産師出向システムに対する思い 

  ・九州地方の早期新生児期における保清方法とスキンケアの実態 

 

2012年度

  ・聴覚障害をもつ女性の出産における助産師の支援

  ・一般成熟期女性向けの不妊に関する情報提供のあり方

    ー不妊症患者の現状と女性誌・Webサイト情報の分析結果からー

 

  ・思春期における性教育に関する文献的検討

    ー中学生、高校生の性教育へのニーズに焦点をあててー

 

  ・妊婦の体重管理についての文献研究ー妊娠期の体重管理における助産師の役割ー

 

  ・退院後の母乳育児を継続させる要因に関する文献的検討ー社会的サポートに焦点をあててー

 

 

2011年度

  ・思春期における性教育の現状についての文献的検討ー性教育における助産師の役割と課題ー

  ・母親の育児不安を軽減する支援の文献的検討ー母子を取り巻く環境に着目してー

  ・女性の出産体験の満足度に関する文献的研究ー日本女性と海外女性の認知の比較ー

  ・我が国における子宮頸癌及びHPVワクチンに関する文献的検討                  

    ー対象者の意識及び啓発活動から見えてきた課題ー 

 

研究成果の発表

 

 卒業研究・課題研究ともに、国内外の学会発表や学術誌への投稿を行い、積極的に社会への還元を行っています。

 

 

学会発表風景

 

研究室イベント

 

 よく学び、よく遊ぶ!!をモットーに、自然や四季を感じながら、心もリフレッシュして人間として成長できるイベントを企画しています。

 

 

先輩たちからのメッセージ!

 
高い志を持って大学院に入学してきた仲間が多く、自分自身も授業や実習に意欲的に取り組むことができました。また、悩んだ時には先生方や実習先の指導者さんなどが、理解できるまでとことん指導してくださるため、とても学びやすい環境だと思います。(Mさん)
2年間かけて、授業や実習は実際の妊娠・出産・産褥の流れで行っていくため、とても分かりやすかったです。また本学の特徴の1つでもある、妊娠初期から分娩・産後3か月まで継続して受け持たせていただく継続事例さんとの関わりはかけがえのない宝物です。お腹の中から赤ちゃんの成長を一緒に感じ、悩みを共有しながら過ごした時間、無事に元気な産声を聞いた時の感動、少しずつ親として自信と覚悟のある表情に変わっていくご両親の力など、この大学院だからこそ学べたことを大切にしていきたいです!(Tさん)
2年間で特に強く印象に残っていることは、「対象者を知ること」の大切さとむつかしさです。ひとりひとり生活背景も分娩に対する思いも異なる対象者さんに、助産師として安全で対象者の望むよりよい妊娠生活、出産を行うためにはどうすればよいかと考えながら実習を行いました。そのためには、5感を使ったり、対象者の目線で気持ちを傾聴し寄り添ったりして、対象者を知り、二人三脚で同じ目標に向かっていくことがよりよい出産につながると実感しました。(Mさん)
1年次には看護研究や、看護管理、倫理などの他領域の院生との共通科目を学びながら、看護の専門職としての視野を広げることができます。また、技術面でも段階的OSCEの実施により、清潔操作や沐浴、導尿などの基礎看護技術から分娩介助まで臨床での実践を想定した技術チェックだったので、実習場で戸惑うことが少なく実施ができました。(Mさん)
分娩介助実習では妊娠初期から分娩、産後まで継続して受け持たせていただくことができるので、妊娠時期に応じたケア、妊娠経過がいかに分娩や産後に影響してくるかを関連させて考え自宅に戻ってから必要な支援は何なのかまでをしっかりと学ぶことができました。また、実習施設の指導者さんからも丁寧に実践的なアドバイスをいただけるので、なりたい助産師像や助産観が明確になりました。(Sさん)
大学院は学部のときと違い、助産師を目指す仲間と少人数で励まし合いながら学ぶことができ、先生方もいつも優しくときに厳しくご指導してくださるため、ここで助産師を目指して本当によかったと思える学びがたくさんできました。(Mさん)
新生児の取扱いは苦手でしたが、実践を想定した演習や、新生児蘇生蘇生法(NCPR:Bコース)を取得したことで自信がつきました。周産期センターに就職を希望しているので、将来活かしていきたいです。(Tさん)
超音波シミュレータで胎児の推定体重を算出したり、会陰縫合シミュレータや鶏肉を用いて実際に縫合の手技を学ぶことができて、進路の選択肢の幅が広がったと思います。(Iさん)
高機能シミュレータが充実しているので先進的な医療機器を用いた診断技術が学べます。それだけではなく、鍼灸やヨガ、アロマなどの多角的視点で「人を看て、ケアする」という技術も合わせて学ぶことができて、助産学の奥深さと魅力を実感しました。実際に実習を通して、妊娠は病気ではないので、より健康的にその方の持っている力を引き出すためには色々な知識と技術が必要だと痛感したので、これからも深めていきたいと考えています。(Mさん)
小学校でのいのちの授業(性教育)を実施させてもらいました。とても緊張しましたが、児童たちが内容にとても興味をもってくれ、積極的に参加してくれる様子や大事そうに赤ちゃん人形を抱っこする様子をみて、性に関することや命の大切さを伝えていくことの重要性を感じ、地域での助産師の活動や役割について学ぶことができました。(Tさん)
大学院では研究力を養うことができたと思います。臨床現場でも現状を把握し実際に活動していくうえで研究力は求められます。興味や疑問をどのように形にし、調査して解決に導くかという方法を学ぶことができたので、今後の助産師としての活動を深めていけると感じています。(Yさん)
2年間の大学院生活では保健師、診療看護師、研究者等、同じ看護職でも活動する場やめざす場所が違う仲間との出会いも大きな財産になると感じました。保健・医療・福祉を志す者が集い、一緒に学ぶ機会が得られることも大学院だからこその強みなのではないかと思います。(Yさん)
 

☆お知らせ☆

 

 本学の助産学教育が「助産雑誌 第70巻12号」に掲載されました!

  カリキュラムの特色や教育内容、学生の声等が写真やイラストを用いて分かりやすく紹介されています。本学附属図書館にもありますので、是非一度ご覧ください♪