健康科学実験(2011)
1 健康科学実験のねらい
基本的な実験演習や測定を通して、人の身体、健康に関係した事項や人間をとりまく自然環境に関する基本的な現象を体得し、理解を深める。基本的な10項目について生体科学、生体反応学、環境保健学および健康運動学の講義・演習などで学んだことを中心に実験テーマを設定し、8つのグループでローテーションをしながら実験を行う。
2 実験日程および場所
開講年次:2年次
日 時:後期 10月3日~1月22日(月・水 第3~5時限)
(12月5日からは、火3~5時限も実施)
※詳細な日程は、別途配布される健康科学実験テキストを参照してください。
場 所:第1実験室、第2実験室、健康増進室など
3 健康科学実習の担当科目群
生体科学 (下田浩、安部眞佐子、岩崎香子)
生体反応学(市瀬孝道、吉田成一、定金香里)
環境保健学(甲斐倫明、小嶋光明、小野孝二)
健康運動学(稲垣敦)
4 単位
1単位
評価方法:すべての実験に出席することを必要とする。実験中の態度,提出
課題を総合して評価する。
5 実験の概要
実験テーマ | 実 験 内 容 | 科目群担当 |
組織学実習 | 顕微鏡を用いて生体組織の微細構造を観察し、その組織特有の構造と機能の関連性について理解を深める。さらにその構造が破綻した場合の組織機能異常についても考察する。 | 生体科学 |
心電図 | 1. 心電図の成り立ちを学ぶ。 2. 12誘導心電図の取り方を学ぶ。 3. 四肢誘導心電図より心拍数の計測を学ぶ。 4. 四肢誘導心電図よりQRS時間、PQ時間、QTc時間の計測を学ぶ。 5. 四肢誘導心電図より電気軸の計測を学ぶ | |
実験テーマ | 実 験 内 容 | 科目群担当 |
血液生化学実習 | 血清中の成分を測定し、正常値を知り、また、身体の状態によりどのように変動するかを観察する。 測定項目:1. 血清酵素活性の測定 2. 血清タンパク質の分離 3. 血糖値の測定 | 生体科学 |
血液検査 | 貧血や感染症の検査としてごく一般的に行われている赤・白血球数の測定、ヘマトクリット値の測定、CRP検査を行う。また、より血球系への理解を深めるために赤血球、白血球(末梢血球および組織球)の形態観察を行う。 | 生体反応学 |
基礎微生物学実験 | 細菌の培養、定量、同定、各種抗生物質に対する感受性試験などの実験を通じて、身の回りの微生物の理解を深める。実験では落下菌や常在細菌等を培養、染色して、顕微鏡観察等によって細菌の定量、同定を行う。 | |
ラットの解剖 | 人体の構造を知るための実験として、ヒトと同じ哺乳類であるラットを解剖し、臓器の形、位置関係、色、大きさ等を観察・測定すると共に、生きた臓器の感触を実際に触れて理解する。 | |
放射線 | 1. バックグラウンド放射線の測定を行い、日常的に放射線を受けていることを理解する。 2. 室内の浮遊粉塵の放射能を計測することにより、空気中のラドンとその娘核種の存在について知る。 3. 移動型X線装置を用いて、X線の発生原理や特性について理解する。同時に、装置周辺の線量率を測定し、患者を介助する看護師の被ばくについて考察する。 | 環境保健学 |
空気と水 | 1. 臭袋法による嗅覚試験を通して、室内空気汚染の現状ついて学ぶ。 2. 水道水中の残留塩素の測定と、水道水とミネラルウォーターの味の比較試験を通して、水質基準について考察する。 | |
染色体異常 | 1. X線を照射した末梢血リンパ球の染色体標本を検鏡し、正常および異常な染色体像を観察する。 2. ダウン症候群の患者の分裂中期像について核型分析を行い、染色体の数的異常について学ぶ。 3. 慢性骨髄性白血病における染色体異常を観察し、染色体の構造的異常とそれに伴う遺伝子再配列について学ぶ。 | |
最大下負荷による呼吸循環器系持久力の測定 | 運動処方の基礎として、自転車エルゴメーターを用いた最大下負荷法で、呼吸循環器系持久力を評価する。検者と被験者の両方を体験する。グラフを作成し、最大酸素摂取量を計算して自己評価し、レポートにまとめる。 | 健康運動学 |

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