2006.8.21 Jung-gu Community health Center
日本でいう保健所を見学した。
しかし、日本の保健所との相違点がいくつかあった。
日本での保健所の役割は、地域の人々の健康を保つためにさまざまな保健サービスを提供するというものだ。
そして日本では、都道府県レベルでは保健所で、健康日本21といったような健康政策を実行したり、公衆衛生や感染症予防にかんする業務を行っている。そして市町村レベルで保健センターが老人保健、母子保健、および健康増進などの事業を行っている。
今回訪れたJung-gu Community health Centerは、区が運営していた。
ここでも、日本でいう健康日本21のような健康対策を作成し実行しており、個人に対し健康相談、健康教育、健康診断を行い、母子保健、予防接種も行っていた。
さらに日本と大きく違う部分は、二つあった。一つ目は、訪問看護やホームヘルパー事業、リハビリテーション事業を行っているという部分だ。そのため、看護師の人員も日本より多いそうだ。また、韓国には日本でいう保健師というpublic healthを専門とする職業がないことに驚いた。
また、もう一つ日本の保健所と違うところは、診療所としての役割をもつということだ。センターの建物の中には、病院のように診察室や歯科診療室、針治療室(traditional medicine)、検査室(X線など)があり、日本でいう保健所にクリニックがくっついているような印象を受けた。ここでは、病院よりも低料金で診療を受けられるようになっていた。
なぜ、保健所で低料金で診療が受けられるようになっているのかというと、それは日本との社会保障制度の違いにあった。
日本では、低所得者の場合は生活保護法が適応され、診療などで医療機関にかかる場合、料金の自己負担はない。けれども、韓国では低所得者に対する生活保護のような社会保障制度がなく、お金がないために診察が受けられないという人がいる。そのために、韓国の保健所では低料金で診療が受けられるというシステムになっていた。
保健所を訪れることで、韓国の社会保障制度のことや医療―保健のシステムに触れることができた。日本と保健所の業務が異なるのは、医療―保健システムに違いがあるからであるということが分かった。国際的な医療システムの比較をする際には、その国の社会の仕組みや社会状況を少し勉強しておくと理解しやすいのではないか。また、それをふまえ自分の国を見てみると、日本は社会保障制度がしっかりしているほうではないかと思った。(三年 H.K)
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