大学院Q&A

更新日2015.07.31

 

[Question 1]

大学院(修士課程、博士課程)のコースの特色は何ですか?

[Answer]

本大学院の修士課程と博士課程には、研究中心の教育を行う「研究者養成コース」とし、専門性の高い看護職を養成する「実践者養成コース」が設置されていることが特色です。実践者養成コースは、専門領域によって、さらに3つのコースに分けられ、NP(ナースプラクティショナー:診療看護師)コース、助産学コース、看護管理・リカレントコースが設置されています。 また、「看護学専攻」の他に、「健康科学専攻」を設置し、健康科学に関する教育・研究に携わる人材の育成も行っていることです。

 

[Question 2]

NPコース(実践者養成コース)とはどのようなコースですか?

[Answer]

NPとはNurse Practitioner(ナースプラクティショナー)の略称です。米国など諸外国には、自律的にプライマリケアを提供することができ自らの判断であらかじめ決められた範囲内の薬物の処方を含む医療的処置(診断および治療)など高度な実践を行うことができるNPが活躍しております。本学のNP養成コースは、慢性疾患患者を中心に、高度な実践看護師としての活動ができるような教育を行い、看護職のキャリアアップを図ることを目指す看護職が学ぶコースです。NPコースはNPの7つの能力を育成することを目標としています(詳細はHPを確認ください)。 日本においても、従来の看護師の役割・業務の範囲を拡大し、より自律的に医療の提供ができるNPの教育を行うことが必要な時期であると考えて大学院修士課程での教育を開始しました。日本NP協議会では、NPを、日本語名では「診療看護師」と呼ぶことにしました。

 

[Question 3]

広域看護学コース(実践者養成コース)とはどのようなコースですか?

[Answer]

少子・超高齢社会の日本における国民の健康の保持増進の担い手として活躍するために必要な高度で実践的な能力を持ち、21世紀型の医療保健を担う「地域社会の健康づくりの組織者」としての保健師の養成を目指したコースです。すでに保健師免許を持っている方は、本大学院コースでさらに高度な知識と技術などを修得することができます。

 

[Question 4]

助産学コース(実践者養成コース)とはどのようなコースですか?

[Answer]

人々の性と生殖に関わる健康上の課題に対するヘルスケア能力、妊産褥婦、胎児、新生児に助産を実践するマタニティケア能力の育成によって助産システム(助産外来や院内助産)の業務を自律的に担うことのできる能力をもった助産師の養成を目指したコースです。おもに、助産師国家試験受験資格取得を目的とした方に適しています。

 

[Question 5]

看護管理・リカレントコース(実践者養成コース)とはどのようなコースですか?

[Answer]

臨床現場において既に看護師長や副看護師長、主任などで、看護管理に関する業務を実施している方や、将来、看護管理者としてキャリアアップしたいと考えている方を対象としたコースです。看護管理能力やリーダーシップ能力をもつ人材の育成を目指しています。保健医療福祉を取り巻く環境の変化に対応できる幅広い知識をもち、マネージメント能力やリーダーシップ能力、看護職の指導的能力を育成するための教育を行います。また、社会情勢や看護政策に関心をもつ人材も育成していきたいと考えています。

 

[Question 6]

大学院(修士課程、博士課程)で取得できる学位等は何ですか?

[Answer]

大学院は修士課程(博士課程前期)と博士課程(博士課程後期)に分けられます。修士課程は、2年間で修士の学位を取得する課程です。博士課程は3年間で博士の学位を取得します。
本大学院の「看護学専攻」の修士課程あるいは博士課程を修了した学生には、それぞれ、修士(看護学)、博士(看護学)の学位が、「健康科学専攻」を修了した学生には、修士(健康科学)、博士(健康科学)の学位が与えられます。
さらに、広域看護学コースは、保健師の国家試験受験資格、助産学コースは、助産師の国家試験受験資格がそれぞれ与えられます。NPコース学生には、日本NP協議会が実施する試験に合格することで、 NP資格認定が与えられます。現在、国レベルで特定看護師(仮称)として検討が進められています。

 

[Question 7]

大学院のカリキュラムの特色は何ですか?

[Answer]

本大学院では、看護学や健康科学に関連した関連の専門科目だけでなく、たくさんの共通科目を設け、専門を学ぶために必要な基礎能力を高めるためのカリキュラムを強化していることが特色です。例えば、看護学専攻研究者養成コースの修士課程の学生、および、健康科学専攻の修士課程の学生は、共通科目の中の保健情報学特論(情報処理と統計学の基礎と応用)、看護科学研究特論(研究の進め方とやり方)、原書購読演習、英語論文作成概論、Intensive English Studyは必修として履修しなければなりません。

 

[Question 8]

看護学専攻の研究者養成コースではどのような教育が行われるのですか?

[Answer]

研究者養成コースは、原則として修士課程と博士課程を通して学んでもらうことにしています。したがって、博士課程に進学する場合には、入学試験ではなく進学試験として修士論文の進捗状況等が判断の対象になります。
看護学の研究力を高めるための指導が行われ、学術雑誌に投稿できるレベルの研究成果を修士論文として完成すること目指しています。博士課程では、論文審査の前までに、学術雑誌に2編以上の論文が掲載されることが求められます。

 

[Question 9]

健康科学専攻の研究者養成コースの特徴はなんですか?

[Answer]

研究者養成コースは、原則として修士課程と博士課程を通して学んでもらうことにしています。
1学年あたりの定員を2名とし、少ない学生を丁寧に指導していく体制が整っています。学生を看護職に限定せず、指導も常勤の非看護職の教員が中心になって行います。本コースでは、看護学の発展を支える看護の基礎科学の教育・研究に携わることができる人材を育てることと、看護学をさらに発展させるためには看護職以外の者との連携を図ることを目指しております。看護の実践現場との交流を密にした指導体制をとること、および国際化社会に対応できる人材の育成などにも力をいれています。

 

[Question 10]

健康科学専攻ではどんな教育が行われていますか?

[Answer]

健康科学専攻は、6つの専門領域(健康生理学、環境健康科学、健康運動科学、放射線健康科学、健康情報科学、メンタルヘルス学)からなっております。学生は、一つの専門領域を選択することで、それぞれの領域のより専門的な教育を受け、研究力を高めるための指導が行われます。医師、管理栄養士、診療放射線技師、薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士、運動指導士、理学療法士などで、それぞれの領域の研究(実験医学、情報科学、統計学、心理学など)や教育に従事できる能力をつけることを目指した教育を行います。

 

[Question 11]

NP養成の教育カリキュラムは大学院によって違いますか?

[Answer]

日本ではNPはまだ制度化されていませんが、現在、複数の大学院で、慢性期、急性期NPの教育が始まっております。NPの領域によって細かい教育内容は、異なりますが、大学院で履修すべき単位数などは各大学で統一することにしております。大学院でNPコースを開設したり、開設を予定している大学院で、カリキュラムの標準化を図ることとし、日本NP協議会で具体的なことを検討し決定しております。今までの看護教育では行われてこなかった「診察・診断学」「フィジカルアセスメント」「臨床薬理学」は、各大学院の必須科目として位置づけています。

 

[Question 12]

NPコースは、大学院の違いで臨床実践において仕事の内容も違いますか?

[Answer]

NPの領域によって、活動する臨床等の場所やできる仕事の内容は異なります。本学のNPコースは慢性期を対象とした老年NPと小児NPの2コースです。診断が既についている慢性疾患を持つ患者さんに対して定期的に経過診察を行い、生活上の指導を十分に行った上で、継続して薬物の投与が必要と判断した場合には処方も行えることを目指しております。小児NPは外来診療を活動の場とし、小児科の医師と連携して外来診療や訪問看護での活動することを目指しています。

 

[Question 13]

NPコースを修了した場合は、就職した地域は限定されるのでしょうか?

[Answer]

諸外国ではすでに制度化され、総合病院や地域医療、学校など様々な現場で活躍しているNPですが、日本におけるNPはまだ制度化されていません。日本においてもNPの活動の場や、地域の限定はありません。

 

[Question 14]

大学院の受験資格は何ですか?

[Answer]

研究者養成コースは4年制大学を卒業している者だけでなく、看護師養成専門学校(3年制)を卒業している者も受験できます。実践者NPコースの場合は、さらに、看護職として5年以上の臨床経験が必要とされます。受験希望者は受験資格等を確認するため、事前に連絡して頂き、担当者がメールや電話を含めた面接を行います。

 

[Question 15]

大学院の定員は何人ですか?

[Answer]

看護学専攻の修士課程の定員(研究者コースと実践者コースを合わせて)は、1学年30名、健康科学専攻の修士課程の定員は1学年2名としています。

 

[Question 16]

長期履修制度とはどのような制度ですか?

[Answer]

長期履修制度とは、職業を有している等の事情により、標準修業年限(修士課程:2年間、博士課程:3年間)では修了が困難である者に限り、本来の履修期間を超えて在学できる制度です。長期履修期間は、修士課程で最長で継続した4年間、博士課程で最長で継続した6年間です。長期履修を希望する場合には、年度初めの4月に申し出る必要があります。長期履修が認められた場合の授業料は、標準修業年限分でよく、履修期間が延長されたことによる増額はありません。

 

[Question 17]

大学院は働きながら学生を続けることは可能ですか(14条特例とは何ですか)?

[Answer]

可能です。本大学院では大学院設置基準第14条の「教育方法の特例」を適用し、昼間だけでなく夜間にも講義、演習などを開講しています。夜間の講義は18時からなので仕事を終えてから受講することができます。また、必要であれば長期履修制度を利用することもできます。
実践者養成コースの学生においては、実践力を維持しながら臨床での課題を大学院で研究することにより解明することも可能となり、働きながら学ぶことは実践の科学にとって一つの方法であると考えています。

 

[Question 18]

研究テーマはどのようにして決定されるのですか?

[Answer]

本学の大学院は入学してから主指導教員1名と副指導教員1名が決定されます。研究テーマは入学後に指導教員と相談しながら決定しますので、入学時に研究テーマをあらかじめ決めておく必要はありません。

 

[Question 19]

大学院に入学する前にどのような準備をしておけばよいですか?

[Answer]

大学院は、より高度で専門化した看護学を保健・医療・福祉の視野から捉え、看護を追求していく場です。本学は、看護学の教育者・研究者、および高度な知識と広い見識をもって社会に貢献できる看護の専門職の育成をめざしています。そのため、大学院に入学する方には次のような準備(姿勢)を求めます。1) 保健・医療・福祉を発展させていこうという意欲、2) 保健・医療・福祉に関する知識と思考力、3) 論理的な表現力をもってコミュニケーションを行うことができることです。入学者は本学の大学院で何を学びたいか、自己の問題意識を明確にする必要があります。