実践者養成コース(NP養成コース)
米国でのNPは、医師から独立して対象者に自律的にプライマリケアを提供することができ、医師の指示がなくても自らの判断で処方箋記載を含む医療的処置(診断および治療)を行うことができる看護師です。わが国においても、都市部から離れた遠隔地や医療過疎地などで自律的にプライマリケアを提供する体制を整えていくためには、NPの養成教育が必要です。
NPの養成教育において、「看護アセスメント能力」、「看護実践能力」、「診察の実践能力」、「看護管理能力」、「チームワーク・協働能力」、「医療・保健・福祉システムの活用・開発能力」、「倫理観の醸成」の7つの能力を育成することを目標とします。カリキュラムは7つの能力を育成するために必要な科目構成になっています。NPの専門科目では、老年NPと小児NPのどちらかを選択することになっています。すなわち、老年を対象としたNPと小児を対象としたNPの養成教育となっています。
特色あるカリキュラム(老年NP)として、老年疾病特論、病態機能学特論、診察・診断学特論、臨床薬理学特論、老年薬理学演習などがあります。
NP は我が国では制度化はされていないため、本コースで修士号を取得することはできても、NPの資格を得ることはできません。大分県立看護科学大学は、NPの制度化を推進するためには、大学院の養成教育からスタートすることで社会的な評価を得ることが必要と考え、平成20年4月から全国で最初にNP教育を開始しました。
私たちの考えるNPとは
| NPとは | NPが提供するプライマリケアとは | |
| NPは、一般的な疾病などを持った人々が賢い生活スタイルを選択し健康を改善しながら生活できるようするために、健康増進からリハビリテーションまでを継続して関わる看護職で、医師と連携・協働して専門性の高い包括的な医療処置的ケアを提供していきます。 | ○あらゆる健康、および一般的な疾病に対して地域の人々に総合的、継続的、全人的に対応する保健医療サービス ○生活モデルを活用したサービスの提供 | |
![]() | NPが提供するプライマリケア | |
| 1)医師との連携を図りながら一般的な疾患を継続的に取り扱う 予防・治療・リハビリテーション 2)全人的、総合的、継続的に係わる 「生活モデル」を活用したサービスの提供 3)地域の人々が容易にアクセスできるサービスを提供する | ||
| NPがプライマリケアを提供する場所 | ||
| 1)一般病院の外来 2)老人保健施設 3)療養型病床施設 4)介護療養型老人保健施設 5)訪問看護ステーション 6)その他 | ||
| NPに必要とされる能力 | ||
| 1)看護アセスメント能力 2)看護実践能力 3)診療実践能力 4)看護管理能力 5)チームワーク・協働能力 6)医療・保健・福祉システムの活用・開発能力 7)倫理観の醸成 | ||
| 地域の専門職間の連携の推進 | ||
NPコース概要
詳しい情報は下記の論文を参考にしてください
1.草間朋子, アメリカにおけるナースプラクティーショナー制度と日本への導入の可能性, 病院 67(4),312-316,2008
2.草間朋子、ナースプラクティショナー養成の必要性ー高度な実践家の養成とその業務・資格の制度を目指して、看護展望、33(4),373-376,2008
3.藤内美保 他、大学院修士課程におけるナースプラクティショナー養成教育ー大分県立看護科学大学の取り組み, 看護展望, 33(4),377-382,2008.
4.草間朋子 他、日本でナースプラクティショナーが果たす役割、日本医事新報 No.4365,77-80,2007.
5.草間朋子 他、日本におけるナースプラクティショナー(高度実践看護師)の実現を目指して、日本医事新報, No.4238,79-84,2007
下記の論文はリンクされていますので、直接見ることができます
1.高野政子, 大分県立看護科学大学第8回看護国際フォーラム「看護職の自律性と看護実践のあり方」,看護科学研究 7,38-42,2007
2.粟谷典子, 大分県立看護科学大学第1回看護国際フォーラム「ナースプラクティショナーの活躍」,大分看護科学研究 1,30-31,2000
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