養護教諭養成課程(一種)

更新日2016.06.10

 

教員養成に関する情報   養護教諭(一種)

 

 本学では、平成27年度から養護教諭(一種)を養成する教育課程を開設しました。

 「養護教諭」というのは、いわゆる「保健室の先生」のことです。皆さんも、ケガや具合が悪くなった時に保健室へ行ったことがあるかもしれませんね。

 このように「養護教諭」は、校内での児童・生徒の応急処置をします。しかしそれだけでなく、保健教育を行ったり、身体測定や予防注射などの保健計画を立てたり、また保健室の運営管理なども行っています。

 以下に、本学での教員養成(養護教諭一種)に関する情報を紹介します。

 1.教員養成の目標

 2.養成目標を達成するための計画

 3.教員養成に係る専任教員の数

 4.教員養成に係る全学的組織

 5.教員養成に係る教員が有する学位及び業績

 6.教員養成に係る授業科目、授業科目ごとの授業の方法、及び、内容、並びに、年間の授業計画

 7.卒業者の教員免許状の取得状況

 8.卒業者の教員への就職状況

 9.教員養成に係る教育の質向上に係る取り組み

 

1.教員養成の目標

 

 看護学を基盤とする専門的知識・技術並びに豊かな人間性や科学的根拠に基づいた問題解決能力・発信力を備え、学校を地域社会の一部として広い視野で捉えながら、児童・生徒の健康を支えるキーパーソンとして、学校保健のみならず地域社会の健康福祉に貢献できる、自律性・柔軟性・協調性をもった養護教諭を育成します。

 近年、医療の高度化と共に、医療依存度が高く、適切な医療的ケアを受けることで学校に通う児童・生徒が増えています。また、生活習慣病など子どもの健康課題が複雑化し、保護者及び児童生徒の学校保健に対するニーズも多様化しています。これらに加え、慢性疾患や発達障害といった個別の支援ニーズを抱える児童・生徒を、学校という環境の中で支えていくためには、学校、保護者、地域はもとより医療機関との連携も視野に入れていくことが欠かせません。現在の養護教諭には、広範囲にわたる看護実践能力が求められています。

 本学は、このような時代・地域社会のニーズに応えるため、看護学の素養を持ち、以下の能力を有する養護教諭を育成します。

1)    個々の児童・生徒による健康維持・増進に向けた、身体面、心理面及び社会面のアセスメントに基づく看護実践能力
2)    科学的根拠・倫理的判断に基づいて、学校保健計画を策定し、児童・生徒の健康を、個人的・集団的にマネジメントする能力
3)    慢性疾患や発達障害等をもつ児童・生徒が「学校で学ぶ」ことを支えるため、個別の支援計画を立案・遂行する能力
4)    フィジカルアセスメントに基づき、適切な傷病予防を行う能力
5)    児童・生徒が安心して学校で生活することができるよう、安全な環境を整える能力
6)    学校を地域社会の一部として捉え、学校コミュニティの構成員と協働し、学校教育に関わる能力
7)    社会情勢や新しい知見に関心をもち、学校コミュニティに適切な情報を発信する能力

 

2.養成目標を達成するための計画

 

 本学の学位課程は、基礎看護科学講座、専門看護学講座に加え、地域との連携を視野にいれた広域看護学講座、生化学から疫学、運動科学、放射線科学、情報学までを取り扱う人間科学講座を擁しています。現行の学位課程カリキュラムの卒業要件を満たすことで、養護に関する科目に限らず、養護教諭としての活動に必要とされる知識・技能等を幅広く履修することができます。

 例えば、1年次より4年次まで継続して行われる看護学実習では、対象者をアセスメントし、看護計画を立案し、看護を実践します。この看護過程と呼ばれる一連のプロセスは、様々な支援ニーズを抱える児童生徒への個別の指導計画の立案~実施と多くの部分で共通し、学校教育の現場でも必要不可欠です。また、4年次に行われる地域看護学実習では、実習前の地域診断に始まり、保健所や市町村において保健・医療・福祉システムの現状について学びます。このことは、学校を地域社会の一部として捉え、地域社会の保健、医療、福祉のリソースと結び付けることの学習につながります。さらに看護学実習の最終段階として行われる総合看護学実習では、学生が自律的に実習施設を選択し、一つの病棟や部署に一名を配置します。この体験は、一名体制勤務の機会が多い養護教諭の養成において意義深いものとなるでしょう。看護技術に関しても、段階的に、看護技術を習得できるよう、看護技術習得演習を2~4年次に1単位ずつ配置しています。

 教職課程の履修は、1年後期の教職概論から始まります。2年次から3年次にかけ、教職及び養護教諭に関連科目(学校保健学、養護概論)を履修し、教職に必要な知識、技能の習得を目指します。3年次後期に、養護実習事前事後指導及び参与観察を中心とした養護実習Ⅰを開講し、修得した知識技能を学校現場に位置付ける機会を提供しています。 

 学校現場における実践的な指導力を修得するため、看護学の基盤教育をほぼ終了した4年次前期の9月に、県及び市の教育委員会と連携し学校近隣で養護実習を実施します。担当教員が実習期間中に実習校を巡回し、実習校の指導教員とコミュニケーションを重ねながら、指導を行います。養護実習を通じて、教職に就く上での各自の課題を明確にし、それを教職実践演習(養護教諭)において掘り下げ、必要な技能・知識の習得を行うともに、学生一人一人が自分自身の学習課題を見つける機会を提供します。

 

3.教員養成に係る専任教員の数

 

学部

学科

教員養成に係る専任教員数

取得できる教員免許状

看護学部

看護学科

養護に関する科目24人

教職に関する科目4人

養護教諭(一種)

 

 

4.教員養成に係る全学的組織

 

組織名称: 教育研究委員会 養護教諭養成部門

目  的: 全学生対象の履修ガイダンス、履修カルテ作成ガイダンス、履修学生の選考、履 修学生対象の個別面談の実施、養護実習校調整に関する教育委員会との連携、現職講師派遣に関する連絡調整、免許申請に関する事務手続きについての協議、運営

構 成 員: 吉村匠平(准教授)、関根剛(准教授)、伊東朋子(准教授)、赤星琴美(准教授)、草野淳子(講師)、秋本慶子(助手)

 

 

5.教員養成に係る教員が有する学位、及び、業績

 

 教員情報をご参照ください。

 

6.教員養成に係る授業科目、授業科目ごとの授業の方法、及び、内容、並びに、年間の授業計画

 

履修年次

具体的な科目名称

教職に関する科目

養護に関する科目

養護又は教職に関する科目

施行規則第66条の6に関する科目

その他教職課程に関連のある科目

年次

時期

1年次

前期

 

環境保健学概論

 

英語Ⅰ-B2

 

 

健康情報学

 

 

 

 

生体構造論

 

 

 

 

健康論

 

健康情報処理演習

 

後期

教職概論

微生物免疫

 

法学入門
(日本国憲法)

 

 

生体代謝論

 

英語Ⅱ-B1

 

 

基礎看護学実習

 

健康運動

 

2年次

前期

教育学概論

生体薬物反応論Ⅰ

 

健康運動学

 

教育相談

養護概論Ⅰ
(学校保健活動を担う養護教諭の基本理念)

 

 

 

生徒指導

小児看護学概論

 

 

 

 

環境保健学詳論

 

 

 

後期

学校教育心理学

精神看護学概論

 

 

社会保障システム論

教育課程論

看護アセスメント学実習

地域看護学概論

 

 

3年次

前期

教育方法論

学校保健学

 

 

精神看護援助論

道徳教育と特別活動

養護概論Ⅱ
(養護活動の方法)

 

 

 

 

小児看護援助論

 

 

 

 

小児看護学演習

 

 

 

 

精神看護学演習

 

 

 

 

小児看護学実習

 

 

 

 

成人看護学実習Ⅰ

 

 

 

 

母性看護学実習

 

 

 

 

精神看護学実習

 

 

 

後期

養護実習事前事後指導 

健康支援論演習

 

 

 

養護実習Ⅰ

地域生活支援論

 

 

 

教育制度論

 

 

 

 

4年次

前期

養護実習Ⅱ

地域看護学実習

 

 

 

後期

教職実践演習(養護教諭)

 

 

 

 

 

※ 授業科目ごとの授業内容や内容については、シラバスをご参照ください。

7.卒業者の教員免許状の取得状況

 

 学年進行中です。順次公開予定です。

 

8.卒業者の教員への就職状況

 

 学年進行中です。順次公開予定です。

 

9.教員養成に係る教育の質向上に係る取り組み

 

 〇平成27年度活動状況

  

  ・大分市教育委員会学校教育課との定期連絡会の開催(7月24日)

  ・平成27年度日本養護教諭養成大学協議会総会参加(9月3日)

  ・平成27年度日本養護教諭養成大学協議会養成教育フォーラム参加(9月3日)

  ・日本学校保健学会第62回学術集会(岡山)に参加(11月27日、28日、29日)

  ・看護系大学の養護教諭養成教育に関するワークショップ(日本看護系大学協議会)に参加 (12月14日)

  ・大分県教育委員会と大学の連携協力に係る連絡協議会に参加(2月17日)

  ・第22回大学教育研究フォーラム(京都)にて発表(3月17日)