大学の特徴
看護系大学の新しい姿を求めて動きはじめた
本学は、平成10年度4月に開学した新しい大学です。新設大学が既設の総合大学と大きく異なるところは、従来の大学教育や運営に引きずられることなく、新しい考え方と人材でスタートすることができる点です。従来、大学で教養学部と呼ばれた組織を本学では専門支持講座として位置づけ、これを看護系の3つの専門講座群とリンクさせ、教育のみならず、研究においても協力していく体制をめざして有機的に構成しているのが特徴です。その専門支持講座は人間科学講座と呼ばれ、7つの科目群(研究室に相当)から構成されます。例えば、人間関係学研究室は、「人のこころの仕組み」「カウンセリング論」といった講義を行い、看護の大きなキーワードとなっている心の問題についての基礎的知識を養うようになっています。
研究面では、一つ一つの研究室の枠を越えて協力する共同研究プロジェクトをスタートさせ、人間科学講座と看護系専門講座群がそれぞれの持ち味をだして一つのテーマに多面的にアプローチしていくことをめざしています。
また、本学ではコンタクトグループと呼ばれる学生と教員からなる小グループを作り、学生と教員との接点を講義のような限られた場だけではなく、相互に情報交換できる場所を提供しています。
大学の設備においては、コンピュータを研究や教育の道具とするのは勿論ですが、大学運営におけるコミュニケーションの手段として位置づけ、いわゆるイントラネットを実現しています。このために、教員・学生から事務職員に至るまで、コンピュータを電話やファックスと同じ技術レベルで利用できるようにするための実習や研修を実施しています。この考え方は、地域で活躍している看護・保健関係者との情報交換もコンピュータをフルに活用して、大学と地域との接点をつくっていくことにもつながっています。上記のこと以外にも、従来の看護の固定的なイメージから新しい看護の姿を作り上げていくための様々な計画を今後も続けていく予定です。
平成15年に文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に大分県立看護科学大学が選ばれました。
大学改革の状況
本学は、新たに開学するにあたり、近年の大学改革の動向をふまえ、さらに既存の大学を改革する場合には困難な大きな改革を試みています。本学の改革状況の概要は、現在は以下に述べたものですが、今後も学内で組織された自己点検・評価委員会を中心に1年ごとに評価を行った結果を報告し、さらに改善の方向を探っていこうとしています。
1.カリキュラム、教育内容・方法
本学の教育組織の特徴は、専門教育の充実に加えて、従来の教養科目群に代えて7つの科目群を持つ人間科学講座を設置し、専門とより連携した教育を達成することにした点です。ここに、たとえば心理、環境、情報といった領域において、その領域の研究だけでなく、保健・医療・福祉の場での活動、研究を実践してきた教員を数多く配し、専門教育と密接に連携しながら、より高い教育効果をあげることを目指しています。
また、それぞれの具体的な教育にあたっては、演習形式の授業をすべての領域で取り入れ、整備された実験・演習室、視聴覚・情報機器、充実した実習先と併せて、学生の能力を高めるべく、計画されています。これら、カリキュラムや教育内容に関して、教員自らが自己評価を行うシステムだけでなく、少人数グループの担任制を通じて、学生の声を聞き取り、反映していくことも行っています。
2.大学の開放と地域との交流
公立の大学として、施設の開放を実施するだけでなく、地域における保健・看護・福祉の中核として、一般の地域住民、看護領域の専門職を対象とした公開講座、講演会を計画し、実施の予定です。また、主に県内の専門職の方を対象として、インターネットを利用したメーリングリストや掲示板システムを稼働させ、相互の意見交換や交流を進めていこうとしています。

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