【事例1:学術相談】硬性内視鏡洗浄カバー”OPLYS(オプリス)”のユーザビリティ評価支援について
(相 談 者)株式会社トライテック様(臼杵市野津町)
(協 力 者)大分県立病院様(大分市豊饒)
(本学対応者)基礎看護学研究室 石丸 智子 准教授
相談したきっかけ
相談者の株式会社トライテック様が開発した「硬性内視鏡洗浄カバー”OPLYS(オプリス)”は、既に安全性評価等の諸条件をクリアし、市場投入が可能な段階にありました。しかし、臨床での普及を確実なものにするため、以下の点について専門的な知見による検証が必要とされていました。
・臨床現場での操作性:手術室という特殊な環境下での具体的な使い勝手
・ツールの有効性:現場スタッフが参照する「クイックガイド」が直感的で分かりやすいか
・製品のブラッシュアップ:ユーザー評価を基にした、最終的な製品改善のヒントの創出
その中で、大分県商工観光労働部工業振興課様が本学の産学官連携推進チームを紹介してくださったことがきっかけとなり、相談内容に対応できる石丸准教授とのマッチングを行いました。
支援内容
本プロジェクトを円滑に進めるため、以下のプロセスで取り組みました。
・ニーズの精査とマッチング
製品の開発コンセプトや性能を詳細に確認の上、適切な評価フィールドとして手術件数が豊富で専門性の高く、本学学生の実習施設としてお世話になっている大分県立病院様を選定しました。
・評価環境の構築
大分県立病院様の手術室の3名の看護師さんにご協力いただいて実機評価を依頼しました。多忙な現場に配慮しつつ、効果的なフィードバックが得られる評価項目を設定しました。
・伴奏型支援
相談者様と協力者様とのやりとりの間に立ち、日程調整や評価手法の検討、評価当日の立ち合い・運営までをサポートしました。
今後の展望
今回のユーザビリティ評価を通じて得られた看護師さんのリアルな声(「ここが装着しにくい」「ガイドのこの表現が分かりにくい」等)を、相談者様へフィードバックしました。これにより、現場のニーズに則った製品改善がなされ、より安全で効率的な医療現場の実現に貢献することが期待されます。
企業様の声
貴学にはユーザビリティ評価において、専門的知見に基づく質の高いご支援をいただきました。
評価設計から実施、フィードバックまで一貫して丁寧にご対応いただき、限られたリソースの中でも非常に効率的に検証を進めることができました。
現場のリアルな声を具体的に製品改善へ落とし込めたことは大きな成果であり、費用対効果の面でも非常に有意義な取り組みとなりました。
今後も、現場と密に連携した製品開発を続けてまいりたいと考えております。

