看護研究交流センター

センター長挨拶

更新日:2020年11月16日 ページ番号:0000527

ごあいさつ

看護研究交流センター長 稲垣 敦

看護研究交流センターは大分県立看護科学大学の附属施設で、大分県における看護、看護学の拠点施設として貢献することを目指して平成16年4月に設置されました。オフィスは野津原キャンパスにあり、県立病院に隣接した豊饒キャンパスに研修・実習センターがあります。
当センターは、当大学の研究と社会貢献を担う6つのチームから構成されています:⑴ 地域交流チーム、⑵ 継続教育推進チーム、⑶ 産学官連携推進チーム、⑷ NP(診療看護師)事業推進チーム、⑸ 学術ジャーナルチーム、⑹ 健康増進プロジェクトチーム。

⑴ 地域交流チームは、《1》文部科学省「地(知)の拠点整備事業」として採択された「看護学生による予防的家庭訪問実習を通した地域のまちづくり事業」として平成25年から開始した予防的家庭訪問実習の事務局、《2》県・市町村や、関連機関、自治会等と連携して、健康を目指した体制づくり・地域づくり、《3》在宅医療推進地域診断ツールの開発、自殺予防のための住民調査の企画・解析を行政から委託、《4》協会けんぽ大分支部、国保連合会と連携した健康面からの地域貢献、《5》医療職を対象とした統計・情報処理相談等の活動を実施しています。

⑵ 継続教育推進チームは、《1》県内の病院に研究支援教員を派遣、《2》同窓会と連携して、ホームカミングデイを開催、《3》卒業生・修了生の継続研修や交流・Uターン支援、《4》大分県看護協会や地域の病院等の看護研究の支援や研修会等の講師派遣等の活動を行なっています。

⑶ 産学官連携推進チームは、《1》産学官連携による研究・開発の促進、《2》知的財産権に関する規定の整備、《3》特許申請に関するコンサルタントやサポート、《4》ベンチャー精神に富んだ人材の育成等に取り組んでいます。

⑷ NP(診療看護師)事業推進チームは、当大学の大学院が日本で初めて養成を開始したナースプラクティショナー(nurse practitioner,NP,診療看護師)に関連して、《1》NP教育カリキュラムの検討(特定行為研修含む)、《2》NPに関する研究と成果の蓄積、《3》講演やシンポジウム開催等によるNPの普及、《4》大学院修了生のフォローアップ、《5》日本NP教育大学院協議会や日本NP学会の企画・調整等を担当しています。

⑸ 学術ジャーナルチームは、当大学が1999年に国内最初の看護系電子ジャーナル「看護科学研究」に関して、《1》編集、審査、年3回の発行、《2》編集委員会の開催及び運営、《3》ジャーナルの広報、普及、レベルアップに関する活動、《4》ジャーナルの投稿、編集、閲覧に関する環境整備等の活動を実施しています。

⑹ 健康増進プロジェクトチームは、1998年の設置された野津原プロジェクトを前身とし、《1》病院、地元企業、自治体等と連携した看護・医療機器の開発や調査研究、《2》大分市の介護予防運動「お元気しゃんしゃん体操」と大分県の介護予防運動「めじろん元気アップ体操」の研究開発と普及、《3》介護予防運動指導員、体力チェックサポーター、スポーツ救護ナース等の人材育成、《4》学生との「出前健康・体力チェック!」による県民の健康意識の高揚等の活動等を行なっています。

近年、大学の法人化が進み、企業と同様に社会的責任が求められており、教育・研究だけではなく、地域貢献や社会貢献がミッションとなっています。当センターは県、県看護協会、病院等と連携して看護の質の向上を実現して大分県の医療保健福祉の発展を推進し、これを通して大分県民の健康や幸福に寄与することを目指して参りました。さらに、これからは科学技術イノベーション活動を展開し、地域レベルでの様々な問題解決に向けた取組を進めて行きたいと考えています。つきましては、皆様におかれましては当センターの趣意をご理解いただき、お気軽にお声をおかけ頂ければ幸甚です。その経験によって当センターも成長でき、また、持続可能な未来社会の構築に貢献できると確信しております。今後もご指導、ご鞭撻を賜れますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。