資料請求
お問い合わせ
資料請求
お問い合わせ
Instagram<外部リンク>
Facebook<外部リンク>
English Site
アクセス
大学紹介

【研究紹介】女性技能実習生の健康・生活支援に関する担当者等の視点:質的研究 Perspectives of persons in charge regarding support for the health and daily lives of female technical intern trainees who migrate to Japan: a qualitative study

更新日:2026年2月16日 ページ番号:0008614

研究者プロフィール

篠原彩

篠原 彩<外部リンク>(国際看護学研究室 学内講師)
研究キーワード:外国人労働者、多文化共生、健康格差、健康支援

研究紹介

研究テーマとその内容について教えてください。

 本研究は、女性外国人労働者の健康と日常生活の支援のあり方をテーマとして取り上げています。具体的には、技能実習生の就労生活を支援する監理団体の担当者や実習指導者に、半構造化インタビューを行い、支援の内容や視点、考え方を質的に分析しました。その結果、支援は担当者等の個人の経験に基づいて行われ、個々の努力に依存している側面が大きく、文化的背景や女性特有の健康課題に対する体系的な支援体制が十分ではないことが明らかになりました。本研究は、外国人労働者本人だけでなく、職場関係者をはじめとする周囲の環境も含めた包括的な健康支援の必要性を示唆するものです。

現在の研究を始めようと思ったきっかけや、解決したい課題は何ですか?

 私は通訳ボランティアとして活動していた際、体調を崩された外国人労働者の方の通訳を行ったことがあります。詳しくお話を聞くことはできませんでしたが、文化や習慣が異なる環境で就労生活を送る中で、健康を維持することの難しさを改めて実感しました。この経験から、健康維持は生活環境や社会的背景と密接にかかわることを痛感しました。そのため、看護職としての知識や経験を活かし、日本で生活する外国人労働者の健康を支援するための研究に取り組みたいと思いました。
 今後も、外国人労働者の皆さんが日本で直面する健康の社会的決定要因のハードルをできるだけ下げ、安心して就労生活が送れるような支援策の社会実装を目指したいです。​

先生の研究が、地域社会の中でどのように役立つと考えていますか?

 外国人労働者の受け入れについては多くの議論が交わされていますが、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少により、今後も外国人労働者の増加が予測されます。外国人労働者の皆さんが安心して健康に働くことができる環境は、私たち日本人にとっても働きやすく、住みやすい環境につながると考えます。職場や地域コミュニティにおいて、ともに健康づくりに取り組むことは、互いに支え合う関係づくりを促進し、ひいては多文化共生社会の構築にも貢献できると思います。

この研究をどのように発展させていきたいですか?

 本研究により、外国人労働者の皆さんへの健康支援は担当者等の個人の経験に依存している側面が大きく、健康支援コンピテンスを定量的に把握する必要性があるのではないかと考えました。そこで、担当者等の健康支援コンピテンスを測定する尺度を開発し、その信頼性と妥当性を検証しました。今後はこの研究を基盤として、外国人労働者本人への直接的な支援に関する研究に加え、共に働く日本人スタッフ、さらに外国人労働者の皆さんが生活する地域コミュニティへと研究対象を広げ、職場や地域といった環境に働きかけることで、外国人労働者の皆さんへの健康支援の効果を一層高めていきたいと考えています。

関連するSDGs

SDGsSDGsSDGs