大学紹介

学長挨拶

更新日:2024年4月1日 ページ番号:0000039

プロフェッショナルとして生きる

 看護は、人々がその人らしい生活を送ることができるよう、その人にとってよりよい状態であるように支援することです。看護は人々と人々が相互作用する環境にも働きかけます。たとえ、治療の手立てがない方や、死にゆく人々に対しても、身体的・精神的・社会的などあらゆる側面から働きかけて、その人にとってよりよい状態とできるのは看護の大きな力です。そして、その大きな力を発揮する看護職は、常にプロフェッショナルであることが求められます。

 本学は、開学以来、理論や科学的根拠に基づいた正確な判断と高い技術力を身に着けた、人間と社会への深い理解と豊かな人間性を備えたプロフェッショナルを育成してきました。 他大学に先駆けて、学士課程の看護師教育の充実に取り組み、高度な医療と質の高い看護を確実に提供できる看護師の育成に力を入れています。学部では養護教諭(一種免許)の育成も行っています。 また、日本で初めて大学院修士課程でナースプラクティショナー(診療看護師, NP)の教育を始め、高度な判断力と実践力をもつ自律した保健師、助産師の教育も始めました。本学では、専門職としてリーダーシップを発揮できる基盤をもつ看護師を育成すること、そしてその後のキャリアアップのための上級実践教育があることが大きな特徴です。

 質の高い看護で、社会に貢献できるプロフェッショナルを育成するために、本学は、優れた教授陣を備えています。人間科学講座では、学部生全員が健康科学実験を行い、現象を科学的に見る眼と測定技術を教授します。 看護学においては、最新の知見を具体的な事例と結びつけて教えます。演習・実習においては、教員は細やかな指導を行い、学生ひとり一人の気付きを大切にし、能力を引き出す関わりをしています。看護師の働く場は地域に大きく広がっています。そこで、学部生全員が1年生から4年生までのチームを作り、地域において予防的家庭訪問実習を行います。このような実習で予防の重要性と長期的な視野、地域を見る視点が養われます。

 このように、本学では現代の保健医療の多様なニーズに応えることのできるリーダーシップを発揮できる基盤を備えた看護のプロフェッショナル を育てるために、特徴的で、充実したカリキュラムを展開しています。さらに、学部生は協定校である韓国やインドネシアの大学と国際交流を行い、国際的な視野を広げることもできます。

 本学では、皆さんが看護学の面白さ、深さを存分に味わい、探究心をもって学びを深めることができる充実した学修環境を整えています。また、同級生や在校生、教職員や医療者などと出会い、交流ができるようなさまざまな機会を提供しています。

 皆さんの未来に向けて、プロフェッショナルとして生きる第一歩を、そしてキャリアアップの更なるステップを大分県立看護科学大学で始めてみませんか。

麻原きよみ学長
大分県立看護科学大学
理事長・学長 麻原きよみ

麻原 きよみ(あさはら きよみ)プロフィール

聖路加看護大学衛生看護学部衛生看護学科卒業
聖路加看護大学大学院看護学研究科修士課程修了
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了 (保健学博士)

聖路加国際大学名誉教授
学校法人聖路加国際大学 評議員
一般社団法人 日本地域看護学会 理事長
一般社団法人 日本看護倫理学会 理事
一般社団法人 日本公衆衛生看護学会 監事